サッカーのある生活...

育成年代のサッカーに関わる指導者の奮闘記

【違った視点で書いてみました。】

お疲れ様です。

東京は一気に寒くなりました。

それでもまだベンチコートを着ないで粘っている大槻です。

最近、blogを読んでくださっている方が多くなってきているようで声を掛けてくださって嬉しく思っています。先日は、レフリーの方に『Twitter読んでます!』と話になったりと有難い限りです。

感謝をしつつも発信していることへの責任を感じています。→もちろんスマートフォンSNSが普及している以前から書き続けているので自分の言葉の裏側に多くの人がいると言うことは理解しています。

しかし、こうして発信をしている限りは、肯定してくれる人ばかりではありませんし、中には発信すること自体を否定的に捉える人もいると思います。

そもそもあまり表立って自己主張することに慣れていない日本社会ですから仕方がないのかもしれません。

発信することの必要性と可能性を考える上で重要な2つのお話をさせてください。

■『職人』文化の日本社会

日本文化の中では、寡黙で仕事に没頭し続けてその分野の成果を上げる『職人』のようなタイプの人が好まれる傾向にあります。しかし、そんな『職人』でもいくら良い商品を作れたとしても、世の中に知れ渡らなければ自己満足で終わります。多くの人にその商品の素晴らしさを知って頂くことで、その価値は更に高まっていきます。

さて...その商品をどのように知って頂ければ良いのでしょうか?

昔は販路を持っている業者、代理店にお願いをする以外にありませんでした...今はどうでしょうか?インターネット、SNSの普及のおかげでその在り方は大きく変わってきましたよね。代理店の名前ではなく、個人の名前で仕事が作れるようになってきました。これはコロナの影響により更に加速されてきたように思います。

■ モノ売り、コト売り

モノを売るのではなく、コトを売るという視点です。『モノを売る』というのは、その物の性能や機能性を全面に打ち出した売り方を指します。しかし、技術の飽くなき探求により、どこの作り手も性能や機能に大きな差を作り出せなくなってきました。そうなった時にどこに差を作り出して商品を売っていくのか?がポイントになってくる訳です。そこで世の中が『コトを売る』ことにシフトしてきたのです。

『コトを売る』と言うのは、その商品を購入したことで得られる体験や感動を売ることを指します。その商品を使うとどんな体験が出来るのか?どんな想いや感情を得ることが出来るのか?売れていく商品や今も売れ続けている商品にはそんな背景が見えてきます。

告知→集客→販売までを自分でやれたら?

職人がどんな人に対してもその商品のことを解りやすく説明することが出来て、なおかつその商品を使った人の生活が精神的に豊かになったり、感動を与えることが出来たのなら...それは素晴らしいことではないでしょうか?

もちろん実践するには様々な知識が必要です。自分で勉強しなければならないことが沢山あるでしょう。しかし、自分自身で発信していくことの可能性は大きなものです。より多くの人に自分を知って頂き、出来ることを増やせる時代です。

これからは働き方も含めてこれまで以上に『個人』が際立っていく社会になっていくと思います。『組織』に依存し続けるだけでは、自分自身を守れません。

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私には契約しているクラブがあります。

もちろんクラブが大好きですし、仲間のコーチ達も大好きです。クラブをもっと良くしたいとも思っています。自分の発信が所属しているクラブにとってプラスになれば嬉しいですし、クラブに勝ち負けだけではない新しい価値を作り出したいとも思っています。

自分の領域を拡げること、拡げようとすることで多くの人に出会うことが出来ます。

そしてその一つ一つのやり取りの中から、今まで知り得なかった沢山の知識を得ることが出来ます。しかし、待っていてそれが拡がることはありませんし、得ることは出来ません。

そこには〝人に対して丁寧でいること〟〝誠実〟〝謙虚〟が大切なのだと思います。

結局は人が人に惹き付けられるのですから...