サッカーのある生活...

育成年代のサッカーに関わる指導者の奮闘記

【最近、話題のネタから...雑感】

少し前の話になります。

鹿児島で開催された全日本少年サッカー大会を終えて、ある忘年会に参加した時のこと。日本サッカー協会の中枢にいらっしゃる先輩から、こんな質問がありました。

『大槻、冬に開催された全少はどうだった?』

大会の結果を聞いている訳ではないのは、雰囲気で分かっていたので大会全体を通して感じたことを素直に伝えてみました。

・冬になったことで身体の大きな子が多かった

・身体のサイズに伴ってゴールが小さく感じた

・成長の個人差がこれまで以上だった

・首都圏は受験との両立が難しいとの声があった

・指導者同士が交流する環境が作りづらかった

→分散して宿泊していたので。

もちろんサッカーに関する内容についても話もしましたが、上に挙げたような内容が聞きたったのでしょう。とても熱心に話を聞いてくださった。

特にゴールのサイズについては、様々な意見交換をさせてもらいました。

自分『ヨーロッパ等で使われている横が大人サイズで縦が少年サイズのゴールなどで開催は難しいんですかね...』

先輩『本当はそうした方が良いと思うんだけど、小学校に置いてあるゴールを全て変えるくらいのことを考えないといけなくなる。そうなると文科省にも話を通さないとならない...』

※恐らく全少の規模感からするとそこまで考えないといけなくなるのでしょう。もちろん民間の大会でなら問題なく開催は出来ると思います。

表面的な問題は誰もが指摘することではあるものの、それをどうやって変えるのか?というところまで考えないといけない。

ただこの件に関して言えば、やっぱり同じような問題意識を持たれていたのだと感じました。

そしてそれをどうやって変えていくのか?そこが難しいところなんですよね。

テクニック動画とセレクション開催の是非

最近、話題になっている〝SNS映えするテクニック動画〟〝セレクション開催の是非〟について...考えるきっかけを与えてくれた有意義な発信ではあったと思いますが、両者共に一概に悪いとも言えないところもあると思っています。

様々な意見があることは大切なことです。しかし、問題の本質はどこにあって、どうしなければならないのか?もっと大きな規模で考えなければならないこともあります。

問題意識を持つことは良いことですが、そこに対する一定の理解とリスペクトがないと『で、なに?』となってしまう。良い問題提起であっても、物事は進まないのです。

表面上に見える部分だけを取り出して何かを判断してはいけないと思っています。

サッカー先進国から学ぶことは多いとは思いますが、それがそのまま日本に受け入れられるか?と言ったらそうではない。同じじゃなくても良いと思っています。

それを考える上では有意義な発信だったのかもしれませんね。