サッカーのある生活...

育成年代のサッカーに関わる指導者の奮闘記

【発信すること】

スマートフォンの普及により仕事の方法も変わってきました。スマートフォン1台で様々なことが完結してしまうこともあります。

またSNSを通して誰もが手軽に情報を発信出来るようになりました。

〝良い or 悪い〟〝正しい or 間違い〟

などの価値観がSNSのフォロワー数や発信する人によって左右されてしまうところがあって、本質から離れていってしまうこともしばしば。

そしてそれが仕事になってしまうのだから難しい。必要だと思う人がいて、それに見合う情報やサービスが提供されればビジネスとしては成立するので、『それはそれで良いんじゃない?』となる。

ただ大きく捉えたら『それで良いのだろうか?』と疑問に感じてしまうこともあります。

全てとは言わないけど、価値観や物の考え方の基準を作っているのは、影響力の強い人だったり単純にフォロワー数の多い人だったり。

そういった人にお金を払って拡散してもらえれば物が売れてしまう時代ですからね。流行りのお店を作るのも、流行りの洋服を作るのも、虚像の人物像を作るのも...SNSで出来てしまいます。

商売をする側からすればターゲットになる層に対してピンポイントで広告が打てるので宣伝広告費の無駄もありません。

そんな状況なので、そこで本質から外れた間違った方向に価値観や情報が拡がっていく可能性すらある訳です。もしそうだったのなら...将来的には難しい状況になっていくような気がしますよね。サッカー界もそんな気がします。

つまり個人の発信力は大きな影響を持ってくる訳です。

例えば

素晴らしい商品を作っていても世の中の人に知ってもらわなければ、物は売れませんよね。良い商品を作ったことで満足してしまい、『解かる人には解かる』というスタンスになってしまう。むしろ解らない人が悪いとなりがち。

一方でそこまでの商品ではないのに、世の中にその商品の良さを説明出来る人がいたら、その商品の方が身近に感じて買う人が増えるでしょう。

サッカーの情報ってそんな危うさがあるように思っています。サッカー界で大切にされていることって意外と世の中に情報として出ていないんですよね。サッカーだけではないかもしれないけど。

もちろん全ての情報を出す必要はないけれど、見えないところが多いですよね。だからこそその隙間にビジネスが生まれてくる。言ってもん勝ちみたいになるから、間違っていることも正しくなってしまう。

だったら、みんな一線で活躍する指導者が発信すれば良いのにな...というのが自分の意見。

発信と言えば...これまでは組織への信頼の方が圧倒的に強かった訳ですが、個人への信頼度も高くなってきている傾向がありますよね。(※美容院で美容師を指名できるやつと同じです。)『どこで?』よりも『誰に?』の時代になってきているのかもしれません。

この『誰に?』というところが重要で、それが先生だったり指導者だったり影響力のある人の言葉は価値観だったり、考え方だったりを作り出せる訳です。

なんだかんだ言う前にまずはやってみれば良いと思うのです。