地域密着を掲げるサッカークラブが増えてきた。→そもそもJリーグの理念でもある。
しかし、発信や仕組み作りに注力し過ぎて現場が疎かになってはいないだろうか?と感じることがある。
忘れてはいけないのは、ピッチで躍動するサッカー選手を見て、憧れを抱き『自分もやってみたい!』とサッカースクールに訪れる子ども達を最初に迎え入れるのは、指導現場に立つサッカーコーチであるということ。
その子とその保護者のクラブの印象は、最初に会ったそのコーチの印象によって決定付けられると言っても過言ではない。
第一印象は大切だ...〇〇クラブのコーチだから、しっかりしているだろうというハロー効果による影響も、最初に出会ったコーチの身なりや立ち振る舞い、言葉遣いなどで一瞬にしてなくなってしまうこともある。
〇〇クラブという看板は、全く意味がなくなってしまうくらい第一印象は大切なのだ。
人に触れて、不安を取り除き、何が必要なのかを感じ取る。現場に立つサッカーコーチには、それくらい敏感にアンテナを張って人と接する必要がある。
そんな意識を持って指導現場に立っているコーチはどのくらいいるのだろうか?
管理する側も現場に立つコーチもそういった視点を持っておく必要があると自分は思っている。
情報に溢れる社会、〝認知〟〝5レーン〟〝偽サイドバック〟それっぽい言葉や単語が増えてきた。もちろん知識は必要だし、サッカーそのものに探究心を持つことは大切なことだ。
でもサッカーコーチは、人に接して、人を育て、人を導いていく仕事なのだ。
サッカーコーチを憧れの仕事にしたいという人は増えてきている...お金を稼ぎ、安定した仕事にしなければならないと。
自分もそう思う。
しかし、やっぱり〝人〟なのだと強く思う。